嘘とカフェオレ
どうせなら
世界中の人に嫌われてしまいたいな
君に嫌われるくらいなら
どうせなら
世界中の人に憎まれてしまいたいな
君に忘れられるくらいなら
最後まで言えなかった言葉は
喉の奥 ふさがったままで
飲みかけのカフェオレの中に
ティースプーン一杯分の 嘘
どうせなら
世界中の人に嫌われてしまいたいな
君に嫌われるくらいなら
最後まで聴けなかった言葉を
誰が いま 聴いているのだろう
冷えかけたカフェオレ飲み干して
何もかも なかったことにしたい
最後まで言えなかった言葉は
喉の奥 まだ ふさがったままで
お別れの花束の代わりに
ティースプーン一杯分の 涙
どうせなら
世界中の人に嫌われてしまいたいな
君に嫌われるくらいなら
君に忘れられるくらいなら
written in 2014.06