夜明けの秒針

 

きっと僕はブルーなマンデー 君が落ちたみずうみ

浅瀬にうつるそれは 夜の呼吸

ひとつの答えに気づいても もう、戻れない

嘘を吐いた

 

幼い頃思い返しながら ぽつりぽつり 雨のように うたう

 

君の背中に もがれた羽根が見えたから

思わず手を握りしめた

 

きっと僕はブルーなマンデー 君が落ちたみずうみ

浅瀬にうつるそれは 夜の呼吸

ふたつの矛盾をかさねても 何も聞こえない

君がすべて

 

遠い空に明の星が見えて さよならが近づくのを 知った

 

夜が終わらぬようにと 強く願うのに

時を刻む音は消えず

 

きっと僕はブルーなマンデー 君が落ちたみずうみ

浅瀬にうつるそれは 夜の呼吸

ひとつに満たない翼じゃ 朝を拒めない

眠らぬ夜

 

君の言葉も、輝く月も

すべて 幻

はかない もの

 

きっと僕はブルーなマンデー 君と堕ちたみずうみ

浅瀬にのこるそれは 君の記憶

ふたつの翼をあわせても 何処にも行けない

 

夜が 明けてゆく

 

 

 

written in 2015.06.24